6月から南稜高校での雨庭づくりに向けて、南稜高校生、熊本県立大学・九州大学・熊本大学職員とワークショップを行い、8月には地形づくりを行った南稜高校の雨庭。10月26日に生徒たちが選定した植物を植え、ついに完成しました!
雨庭に植物を植える目的は、根が入り込むことや微生物が増えることで浸透能の維持・改善を図ることです。また、植物を植えて楽しみながら継続的に雨庭に関わることも重要です。
植物選びは生徒たちとのワークショップによって行いました。雨庭のデザインが球磨盆地をイメージしたものであることから、植物も人吉・球磨地域らしいものを選ぶこととしました。また、南稜高校で栽培している花も植えることで、生徒たちが親しみや愛着を持てるようにしました。
こちらが生徒たちが考えた、植物・植える場所を示した図です。
選んだ植物のうち、パンジー、ビオラは南稜高校で栽培しているものです。また、ナワシロイチゴは南稜高校の演習林に自生しているものを移植して、雨庭で育てることにしました。
これらの植物を植える2週間前、生徒たちは雨庭に石灰を撒いて土に混ぜ、草取りとph調整を行いました。そして、作業当日はまず土を耕し、腐葉土とおがくずを混ぜ込みました。こうしてふかふかの土を作ることで、植物を根付きやすくするとともに、浸透能を改善します。
良い土が作れたところで植物を植えていきます。作業の様子がこちらです。
まずは図を見ながらポットを置いていきます。
場所を決めた後、植物を雨庭に植えていきます。
冬に向かって葉を落としている植物もありますが、春になると芽吹くそうです。
植物の成長によってどんな雨庭の姿になるのか、浸透能はどのように変化するのか、これから継続的に観察していきます。
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