2022年10月19日、熊本県菊陽町で芝地の浸透能の測定実験を行いました。 おこなった測定はダブルリング浸透試験というものを行いました。
単純な装置で、円筒状の鉄の筒を二つ使って水が地面に染み込む速さを測定するものです(写真は測定直後の様子。芝生を切り出して、地面の浸透実験をしています)
定規の数字を一定間隔で記録しておいて計算することで1時間にどの程度水が浸透していくのかを調べることができます。おおよそ一か所につき40分程度で完了しました
(写真は浸透を測っている様子。夜までかかりました)
今回計測した芝地は1時間に60mm~100mm程度の水が浸透し、ばらつきが大きかったです。
土地の所有者に許可をいただき草を剥いだ状態と草を剥ぐ前の状態の比較なども行いましたが、必ず浸透能が上昇するというわけでもなかったようでした。浸透の世界はなかなか難しいですね。
このような浸透能が分かっておくと、いざ大雨が降った時にその場所がどのくらいの雨で冠水し始めるのかということを判断する一つの材料になります。
緑の流域治水研究室では、その場所からどのくらいで雨が外に流れ出してしまうのかということを調べることで、流域治水の計画に役立てる活動をしています。
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